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ソーラーパネルと町の光

2023年ふりかえり:
エネルギー転換への道のり

エネルエックスが全世界の電力市場に供出したDRの容量は過去最高の9.4GWとなりました

2023年は、人工知能(AI)の進化が一段と加速し、特に生成AIの飛躍的な台頭が顕著な年となりました。テクノロジーが私たちの生活やビジネスに与える影響を再定義し、新たな可能性が広がる年でもありました。

 

 

テクノロジーが進化し、デジタル化が進んでいくと、電力需要を大きく押し上げると言われています。総務省の情報通信白書によると、「我が国でIPトラヒック注1)の増加に比例して消費電力が増大すると仮定した場合には、2030年にはICT関連機器だけで現在の年間使用電力量の倍近い電力を消費するとの予測も存在しており1)」、需要を安定して満たすための対策が必要となります。

注1) IPトラヒック:オンラインでやり取りされるデータの通信量のこと

データセンター

事例紹介

既存のバックアップジェネレーターから新たな価値を生み出すデータセンターの事例

バーチャルパワープラントについて

VPPとは?

また、12月13日に閉幕したドバイでのCOP28(国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議)では、日本を含む123の国(EUは1か国としてカウント)が2030年までに世界全体の再生可能エネルギーの発電容量を3倍の11TWにし、エネルギー効率の向上を毎年約 2% から 4% 以上に全体で 2 倍にすることに合意しました2)。これにより、日本でも再生エネルギーが今まで以上に増え続けると思われます

 

再生可能エネルギーが増えるということは、風力発電や太陽光発電は断続的な資源(つまり、太陽光や風がなければ電力は供給されない)の普及が進むということで、断続的な発電の多い時と少ない時の橋渡しをするために必要な調整力(またはフレキシビリティ)の課題や容量が浮き彫りになります。

VPPとは?」のページでも挙げた通り、ここで、皆さまが既にお持ちの需要側フレキシビリティ注2)や蓄電池などの需要家側エネルギーリソースの出番になるのです。

 

注2):電力業界でフレキシビリティとは、需要と供給の状況の変化に応じて発電、消費、送電網の運用を調整し、適応させる能力を指します。これには、電力需要の変動に対処するだけでなく、再生可能エネルギー源の統合に伴う変動性と不確実性の管理も含まれます。

 

エネルエックスは、世界中の皆さまがネットゼロエネルギーと電化への移行を進めるための支援をすることを目指しています。COP28では、当社CEO、Francesca Gostinelliが、Accenture社主催のパネルディスカッションに登壇し、エネルギー転換における『キーアクター』としてのお客様の重要性を強調しました。グリーンエネルギーの供給、電気自動車の普及、エネルギー効率の向上、需要側フレキシビリティのサービスの提供、そしてエネルギーコミュニティの育成の全てが、クリーンエネルギーへの移行を促進し、持続可能な未来を創造するための重要な要素だと考えております。

エネルエックス・ジャパンの提供しているデマンドレスポンスは、電力需要のひっ迫時に、電力需要を下げることに貢献することでお客さまが収益を得ることができる画期的なプログラムです。お客様は、一時的に設備を停止して電力利用量を削減したり、バックアップ電源に切り替えたりすることで、電力市場への電力供給能力の向上に協力することが可能になります。

 

2023年は、グローバルで市場に提供したデマンドレスポンスの容量が過去最大の9.4GWという結果となりました。これは、デマンドレスポンスが発動した際に対応をしてくださった日本の皆さまを含む全てのお客様のおかげです。

Demand Response

デマンドレスポンス

当社の提供するプログラムについて

エネルエックス・ジャパン代表、宮本
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「2024年は容量市場が開設されます。これからも、お客様に寄り添って課題解決に少しでも貢献し、持続可能な脱カーボン社会の実現に取り組んでまいります。」

宮本博光

エネルエックス・ジャパン 代表取締役社長

2023年4月に「エネルギーの使用の合理化に関する法律」(改正省エネ法)が施行され、デマンドレスポンスに参加することで企業に求められている非化石エネルギー比率の改善に寄与することができるようになりました。

 

2023年夏の平均気温は、「1946年の統計開始以降、夏として北日本と東日本で1位、西日本で1位タイの高温と」なりました(3。2024年は「エルニーニョ現象が継続することで太平洋の一部の海面水温が上昇し、2023年に比べて地球の天候が“うだるような暑さになるだろう」(4とNASAの科学者が予測していることから、電力がひっ迫することが容易に予想できます。

 

2024年の“うだるような暑い夏”が来る前に、デマンドレスポンスについて学んでみませんか?