ペンシルベニア州フィラデルフィアにあるテンプル大学は、オンサイトの天然ガス発電設備の保有、再生可能エネルギーへの積極的な取り組み、サステナビリティと環境保全に注力するスタッフの存在などにより、戦略的エネルギーマネジメントを行っていることで、他からのお手本とされることが多い組織です。エネルギーマネジメントとサステナビリティへの取り組みの一環として、エネルギーの費用をオフセットし、地域社会に貢献しながらキャンパスのレジリエンスを向上させる機会を優先してきました。
ペンシルベニア州には、北米最大の電力網を管理する系統運用会社のPJMが需要家にさまざまなサービスを提供しています。サービスの中には、複数のデマンドレスポンス(DR)プログラムがあります。DRは、テンプル大学にとって収益を増やすチャンスだと考えていましたが、複数のプログラムがあり、どれに参加するかを自分たちで決めるのは複雑で難しいと思っていました。
複数のDRプログラムに参加するには、地域全体の電力需要と施設レベル電力需給の両方を詳細に把握することが重要です。また、学校施設の運営を中断することなく、各プログラムに適したタイミングで需要を削減する能力が必要です。